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鉄鉱石需要・鉄需要見通し【2023 米国株】

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今回は米国・中国の鉄鉱石需要の見通しを企業決算や報道から考察します。

目次

米国の鉄鉱石需要の見通

Commercial Metals Company (CMC)の直近の決算から

Commercial Metals Companyはアメリカの企業です。
鉄鋼、金属製品の製造を世界で展開しています。

時価総額5.6B,PER5.9,配当1.3%。大手ではありませんが2020年初から23年10月までの株価上昇率は100%を超えています。

業績の見通しですが、23年6月の決算発表からは
・アメリカではインフラ投資(道路・高速道路)が加速しており、今後も投資増が見込める
・鉄筋の米国内需要はパンデミック前を上回る水準で一定、新規住宅着工件数も安定
・需要の3分の2は公的資金や大手企業からのものであるため金利上昇による需要への影響は限定的と予想
・景気悪化の影響を受けやすいオフィスや小売りビル建設での鉄鋼需要は少ない一方、インフラ投資での需要はその5-6倍。半導体製造工場(インテル)などの大型案件で受注残も安定。
・23年Q3は前年同期比では19%の減益だったが過去と比較して高水準を維持
・アメリカの需要は強いがヨーロッパではコスト増、金利上昇による住宅需要悪化のリスク
・鉄筋価格は昨年比では下落したが長期間高い水準を維持できるとの見通し。インフラ法案の追い風は大きい

と発表しています。
企業側の発表を丸のみにすることは危険なこともありますが投資の参考程度に。

中国鉄鉱石需要見通し

VALEからの中国鉄鉱石需要見通しに関する報道

VALEはブラジルの大手企業で鉄鉱石やニッケル、銅生産を行っています。
2023年時点では中国の鉄鉱石需要減速懸念から株価下落しています。
ファンダメンタルとして株価指標・バランスシートでは
PER5.3,PBR1.6,配当5%と割安高配当には見えますが当座比率は80%とやや短期的な資金面では他社に軍配が上がります。
また、昨年の総売上高の6割が中国向けの鉄鉱石・ペレットという点がリスク視されています。

それでは中国の鉄鉱石需要の見通しはどのようなものでしょうか?

VALEに関するReuterの報道によると、中国の鉄鉱石在庫は過去3年間のほぼ最低レベルかつ鉄鉱石価格も昨年の最高値から見ると上昇余地はある、と企業側は考えているようです。

reuters.com

考察

アメリカの好況もいつまで続くか、という疑問はありますが、少なくともインフラ法案は追い風であることはいえます。
中国の鉄鉱石需要には懸念があり、今後不動産市場の動向次第ではさらなる鉄鉱石価格や株価下落リスクもあります。
一方、世界的に鉄鉱石需要が消失するということは考えにくく、インフラや自動車での需要、商品価格下落に対しては減産などの措置も取られるため下支え要因はあるでしょう。

投資の時間軸をどこに設定するかという視点もありますが、余裕のある資金内で長期的な視点を持って資産運用を行えるということも個人投資家の利点の一つかとは思います。

もちろん投資は自己責任でお願いします。

 

 

 

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