今回はじっちゃまこと広瀬隆雄さんの
2021年5月1日にライブ配信された『第1四半期決算は総じて良いが投資家は冷淡』
動画から学んだことの備忘録を記載したいと思います。
※動画は2023年時点では非公開となっています。
原本の動画を直接見られないことはご承知おきください。
目次
S&P500採用銘柄の多くが良好な決算を発表しているにもかかわらず、
翌日の株価の反応の平均は
0.9%。(ほぼ例年並み)
これは好決算に対しても熱烈な反応ではないということを示します。
GAFAMも良好な決算でしたがやはり半年ほど横ばい的な動きが続いており
マーケットに占めるGAFAの比率が低下しているということで
過熱感の落ち着きを示しているとも言えます。
ではもうGAFAの株価の成長はこれまでのように期待できないかというと、そう決めつけることもできないかと思います。
もちろん時価総額が大きいため、値動きは重くなるということはあるかもしれませんが
良好な決算を発表しているのであれば
ファンダメンタルが評価される局面では見直される余地はあるといえるでしょう。
動画の中でも広瀬さんは
『去年まではテーマ株としてEV,燃料電池、SPACブームなどがあった』
との過熱感があった一方、
現在は株式相場から実体経済への資金シフトを指摘し
『今はランダムウォーク理論が通用しない局面。
何を買ってもうまくいく状況ではない。』
『それが普通。』
『マーケットはそんなに簡単じゃない。』
そういう時は
・十分に分散する
・そろそろファンダメンタルズやバリュエーションに気を配る
こととして、企業の決算にもしっかり目を向けることをお話されていました。
流行に左右されず良好な決算を重視すること。
直近のFOMCでのパウエル議長によるインフレにたいする見通しとして、
・ベースエフェクト
・ボトルネック
が挙げられていました。
ベースエフェクト:低い時点からの変化率だと急激に変化したように見えること。
去年の数字がコロナによる影響を受けた数字であり、
それと比較すると当然高い数字が算出される。
その影響で1%くらい高くなっているという見解で
実際のインフレ率は1.6%に近い。
また目先のボトルネックとして、
いったん経済がストップして急に需要が出ても追いつかない部分が『ボトルネックインフレ』です。
材木やコンテナ船など。
それらは一過性のものなので時間とともに落ち着いてくる。
だから利上げするまでもないというのが
パウエル議長の考えのようです。
「あまりこちゃこちゃいじらない方がいい」
ということですね。
じっちゃま的には利上げは2022年頃を見込むとのこと。
インフレに強いのは金鉱株。
バリックゴールドなどが注目されるかもしれません。
過去の歴史から、新大統領就任一年目の相場は悪い、とのこと。
(S&P500の上昇率平均3%という数字もあります)
金利上昇があれば株式相場には向かい風であること、
テーパリングの議論が出てくるにしたがって
9,10、11月頃に調整局面があるかもしれないとのことです。
実際の時期はいつかはわかりませんが、いつ起こってもおかしくないといえますね。
長期的には強気ではあるものの、
銅や鉄鋼などは中国工業購買担当者景気指数(PMI)が低下しているので目先は調整する必要があるかもしれないとのこと。
XOM エクソンモービルの決算は
ガイダンスが甘かったもののキャッシュフローは改善しています。
経済再開に伴い今後の需要増も予想されるので目先は良いかもしれないとのこと。
将来的にはEV(電気自動車)にとってかわられるのでは?という
懸念もありますが
それはまだしばらく先の事なので
目先に関してはそこまで心配する必要はないかもしれませんね。
前回と比較すると次は少しいいかもしれないとのこと。
bakerhughesの決算のデジタル売上高がよかったことから
C3AIもそれなりに良いのではとのこと。
ベーカーヒューズのAI事業へのリンク↓
PINSは決算の数字的には問題ない結果でしたが
米国内でのユーザー成長率が低いことが、しいて言うならば懸念されているとのこと。
ユーザー単価は海外だと低いこと、
検索用の広告とピンタレストとの広告は質が違うことなどが懸念材料としてあります。
今後の成長性にマーケットが疑問を抱いているからの反応といえそうですね。
じっちゃまの動画から、今後のアメリカ株の見通しについて重要な部分を中心にまとめました。
秋ごろに調整がありそうというのは私も賛成です。
じっちゃまの動画のまとめについてはこちらの記事もご参考にしていただければ幸いです。