今日は米国10年国債の利回りとテック銘柄の過去の株価の推移を考察します。
2021年2月から3月にかけて金利上昇に伴う
成長銘柄の下落が話題となりました。
QQQと10年債金利をチャートで比較しようとしましたが
一般のツールではうまく表示されませんでした。
(同じ変化率でグラフにしてしまうと金利の変動が小さすぎてほぼ直線状になってしまいました)
そこでデータをダウンロードし、
左右2軸のグラフをエクセルで作成しました。
せっかく作ったので、私と同じように
「金利とテック銘柄の変動の関係が見たい」
という方のご参考になれば幸いです。
目次
下記のグラフは米国債券10年物の利回りの過去10年間の変化のチャートです。
(2010年1月~2021年3月分
データ元:ヤフーファイナンス https://finance.yahoo.com/)
2010年当初は3.5%の10年債利回り。
その後上下動もあり、コロナで最低となり現在に至る、というところです。
これだけだと「ふーん」という感じなので
『金利で大きく影響を受けやすい成長銘柄との関係は?』
と考察するために、
テック系銘柄から構成される代表的なETFである
QQQ
との関係をチャートにしたものを次に掲載します。
赤い線が利回り(右軸)
青い線がQQQのチャートです。(左軸)
この図を見て私が考えたことは・・・
直近の動きでいうと
・2018年11月に金利はピーク、その後は下落
・QQQは2018年12月を底としてそれ以降上昇
となったわけですね。
金融緩和や法人税引き下げを追い風にQQQはそれまでよりも上昇スピードを高めています。
そして、確かに金利が高いと成長銘柄には不利な場合もあります。
ただ
「金利が上がった!もう株おしまいだ!」
ということではなく、
上下動を繰り返しつつも
10年間のQQQのチャートは上昇傾向が続いています。
長期目線で投資をしている人にとっては、
多少の変動も誤差の範囲かもしれません。
もちろん
「過去には上昇していたから今後も上昇し続けるだろう」
ということは言えませんが、
同様に
「この先数十年単位でテック系銘柄は上昇しない。金利は上昇し続けるだろう」
ということも根拠がありません。
株式投資には変動のリスクは必ずあります。
銘柄選択によっては、大きな損失となるリスクもあります。
けれど、日々の上下動に一喜一憂するのではなく、
年単位で気長に見るという姿勢も否定されるべきではないかと思います。
あくまで自己責任ですが。
私は
「下がってもいつか上がるだろう」
と保有しているものもあります。
QQQと10年債金利のチャートをエクセルで作成しました)
「金利とテック銘柄の変動の関係が見たい」
という方のご参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。