アメリカの半導体関連企業について深堀をしていきたいと思います。
前回取り上げたACMRと名前の似ているACLSを調べてみました。
利用したサイト
ヤフーファイナンス
https://www.sec.gov/
目次
時価総額 3.8B（2024/3/1終値$116 目標株価＄157）
PER 15.7
配当なし
ヤフーファイナンスの企業概要のページからは
”Axcelis Technologies, Inc.は、アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域で使用されるイオン注入およびその他の処理装置の設計、製造、およびサービスを提供しています。同社は、さまざまなアプリケーション要件に対応した高エネルギー、高電流、および中電流のイオンインプランタを提供しています。また、中古機器、スペアパーツ、機器のアップグレード、メンテナンスサービス、および顧客トレーニングなどのアフターマーケットライフサイクル製品やサービスも提供しています。直接の営業活動を通じて、半導体チップメーカーに機器やサービスを販売しています。同社は1978年に設立され、本社はマサチューセッツ州ビバリーにあります。”
収益の98％はイオン注入装置です。
集中しているので研究や投資にかけやすく粗利も40％超え、2023年には過去最高益という状態です。
リスクでもあり強みでもあるということですね。
事業はアメリカに製造拠点を置いています。
”Axcelisは、2023年に過去最高の収益$ 1130.6百万ドルを提供し、1株あたりの収益が$ 7.43を記録しました。 2022年の23%の収益成長は、大幅な業界の低迷にもかかわらず達成され、2023年のシステム出荷の価値の88%を占める成熟したプロセステクノロジーセグメントによって可能になりました。”
また
・ Axcelisは、2023年のシステム出荷額の59%を占める、インプラント集約型パワーデバイスセグメントで最適なテクノロジーリーダーおよびサプライヤーと見なされています。
・Axcelisは2023年と2024年の両方のフォーブス版’アメリカのベストミッドキャップ企業のリストとフォーチュンの2023年のトップ100の最速成長企業に選ばれました”
とのこと。
売上の半数は上位10社が占めており、注文の予想も難しく、
半導体製造装置は、半導体メーカーの設備投資によって業績が左右され、また成長のため追加投資も柔軟に行わなければならないので変動が激しいといえます。
アメリカ本土で製品製造を行っていますが中国への輸出規制などのリスクもあることは念頭に置く必要があるでしょう。
”イオン移植システムの市場では、主にApplied MaterialsInc.と競合しています。AxcelisとApplied Materialsは、あらゆる範囲のインプラント製品を持つ唯一のイオンインプラントシステムメーカーです。 私たちが競争する他の移植機器メーカーには、住友重工業イオンテクノロジー株式会社、Nissin Ion Equipment Co.、Ltd、Advanced Ion Beam Technology、Inc.、およびCETC Electronics Equipment Group Co.、Ltdが含まれます。”（１０－Kより）
と、イオン注入装置の分野ではAMATと競合しているようです。
ACLSという半導体製造装置企業について深堀をしました。
※個別銘柄についての言及を行いましたが投資の推奨ではありません。
投資判断は自己責任にて行いましょう。